■参加メンバー(10名)
・埼玉入間道院:畠山先生、田内さん
・岩手東山道院:伊藤先生
・三軒茶屋道院:斉藤さん、小堤さん、渡辺さん
・埼玉県蕨市スポーツ少年団:山本さん
・慶応理工支部:野口さん、飯野さん
・ソニー少林寺拳法部:根本
■2月17日(金)
小堤さん、野口さん、飯野さん、根本、の4名で参加しました。
脇ノ沢にある漁港でのカキ養殖の筏作りです。4基作りました。
朝は氷点下ですが風がなく作業がしやすかったですが、昼からはお決まりの冷たい浜風が吹き、更に雪も降り始め、1:30で作業終了でした。
今までに、170基を作成済みで、今後、270基作られるそうなので、この作業はまだまだ続きます。
震災当時、この広田湾一面が瓦礫で埋まり、その後、その瓦礫が沖の方へ流れていったそうです。
流される瓦礫の中、助けを求める人の声が聞こえたがどうすることも出来なかったという話を、漁師の方が涙しながら話して下さいました。
筏とともにカキの種付用ホタテ貝も不足しているそうです。
カキ養殖で採算がとれるようになるには5年はかかるそうです。
でも、この秋から最初の収穫は始まるそうです。
市街地の復興はなかなか感じられませんが、海に浮かぶ100基以上の筏を見ると、確実に復興が始まっていることが感じられます。
(写真ではわかりにくいですが、沢山の養殖筏を見ることが出来ます)
■2月18日(土)
10名で、桜ライン311プロジェクトの植樹に参加しました。
http://sakuraline311.blogspot.com/2012_02_01_archive.html
少林寺チームに割り振られたのは難易度の高い場所で、2チームに分かれ、それぞれ各2ポイントでの植樹作業を行いました。
桜ラインの植樹作業は、津波の到達点を再認識することでもあります。
将来、これから生まれてくる子供たちに、地震が来たら桜まで逃げろと伝えられるようになればと思います。
1カ所目のポイントは崖の上です。(写真の黄色のラインが津波到達点です)
地主の方も一緒になって作業をして下さいました。
2カ所目は、ツルハシも入らない石のように固い凍土への植樹でした。
コンクリートをも打ち砕く秘密兵器で何とか終わらせることが出来ました。(斎藤さん、有り難うございます)
桜ライン311プロジェクトは、170kmの津波到達ラインに10m間隔で、17,000本の桜を植えようというものです。
まだ、200本に満たない状況ですが、今後も長いスパンでも支援を考えてたいものです。
昨年の11月に植えた河津桜には既につぼみが出てきているようです。
■感想
今朝の新聞に、復興とは建設工事ではない、とありました。
ボランティア活動を通してまさにそのことを実感しております。
被災された方の心の復興であり、住民と行政の関係の復興、田舎と都市部の関係の復興、いままで日本が失って来たものを見つめ直す機会でもあると感じています。
完璧なゴールには到達できないけど、少しでも相手の幸せ思いながら復興がすすむことを祈り、また、サポートを続けたいと思います。
以上